現在、待機児童問題などで子供を保育園に預けられない親のために、社内で子供を預けられる託児所完備の会社が増えています。
今回はそんな託児所事情について深く掘り下げていきます。
社内託児所とは?
社内託児所とは、その会社で働く従業員が就業中に子供を預けられるように、企業内に設置された保育施設のことです。
ほとんどの会社の託児所は、企業の所在する建物の中や近くに設置されています。
職場に託児所があると、自分が出勤するときや退勤するときに、一緒にその場で子供の送り迎えができるので、時間に融通が効いてとても便利ですよね。
また、保育園は競争が激しく、地域の保育園に入れるか不安な人も、職場の託児所なら安心して預けることができます。
最近は、子供が生まれても仕事復帰したい!子育てをしながらもバリバリ働きたい!といった女性がだんだん増えてきています。
子育てしながら働く女性が少しでも働きやすい環境を整えるために、様々な会社で社内託児所が開設されているようです。
働くママにとってはとても優しい施設ですね。
待機児童の現状
日本では、待機児童問題がなかなか解解されません。
「保育園に預けたいのに落ちてしまった。」「働きたいのに預ける所がなくて働けない。」と悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。
現在もまだ、1万7千人ほどの児童が保育園などに申し込みを行っているにもかかわらず待機児童となってしまっているのが現状です。
一番多い町では約10%ほどの確率で保育園に落ちてしまっているそうです。
子育て中の女性にとっては保育園を探すことも一苦労ですよね。
そこで、自分の子供が入れなかったらどうしようという不安を解消してくれるのが社内にある託児所です。
基本的にはその会社で働く従業員の子供だけを預かってくれるので、落ちてしまうという心配は必要ありません。
確実に子供を預けて仕事に復帰し、育児と仕事を両立させたいという人は、職場に託児所がある会社を探してみるのもいいですね。
保育園との違いは何?
会社の中にある託児所とは一般的な保育園といったいどんな違いがあるのでしょうか。
託児所といってもそれぞれの会社によって大きく変わってきますが、主に4つの違いをお伝えします。
①環境の違い
託児所は基本的に会社の中か近くに開設されているため、保育園に比べて子供たちが遊ぶ園庭が無かったり、狭かったりすることがあります。
また、保育園は十分に子供たちの遊び道具がそろっていますが託児所は種類が少なかったりする所もあるかもしれません。
しかし、年齢ごとに分かれて生活する保育園とは違い、様々な年齢の子供たちと一緒に生活する託児所が多いので、年が違う友達とも幅広く交流することができます。
②料金の違い
保育園の料金は、基本的に両親の所得によって変わってくるのでそれぞれの家庭で違ってきますが、だいたい平均すると月に2万から6万円ほどになります。
また、不認可保育園だともう少し高くなります。
一方で社内託児所は、従業員が働きやすい環境をつくるために、料金が比較的安く設定されている所が多いです。
中には無料で預けられる所もあるそうですよ。
しかし保育園よりも高い費用がかかってしまうなど、会社によって大きく異なるので事前に確認が必要です。
③教育の違い
保育園は、昼間に仕事で子育てができない保護者の代わりに、0歳から小学校に入学するまでの間、子供を育てる場所です。
そのため、子供を時間まで預かるだけでなく、成長するにあたって必要な教育も行います。
お昼寝の時間があったり、みんなで協力してなにかをつくりあげたりと、集団行動や社交性なども自然と身についてきます。
社内の託児所は、保護者の代わりに仕事の間だけ預かりお世話をする場所なので、集団行動というよりも個人で自由に遊ぶことが多いでしょう。
また年齢制限がある職場もあるので注意が必要です。
④イベントや行事の違い
保育園は、季節によって一年中様々なイベントや大規模な行事が行われています。
託児所もまた、それぞれの会社によって違いますが、季節のイベントを行っているところが多いです。
保育園にくらべると運動会はお遊戯会などの大きな行事は少ないですが、会社ならではのイベントがあったり、社内行事に子供と一緒に参加したりなど、他の保育園では体験できないイベントや行事にも参加できるのが託児所の特徴ですね。
託児所が職場にあるメリット・デメリット
ではメリット・デメリットを確認していきましょう。
メリット①仕事への理解がある
託児所であずかっている子供たちは、基本的に会社の従業員がほとんどなので、自分と同じような境遇の方たちもたくさんいます。
また、会社の中に保育園があるので、子育て中のママへの理解がある職場が多いです。
そのため、勤務時間の調整や仕事量の相談がしやすい傾向があります。
また、急に子供が体調不良になったときでもお互い様という気持ちでみんなで協力し合うことができます。
メリット②時間に融通が利く
多くの託児所が会社の時間に合わせて開いているので、日曜日に仕事がある人や勤務時間が早かったり遅かったりする人でも利用することができます。
また、保育園だと預けられる時間が決まっており、その時間までにお迎えに行かなければいけません。
少しでもおくれると延長料金がかかってしまいますよね。
しかし会社の託児所ではほとんどが会社で働く時間まで開いており、24時間体制の職場では託児所も24時間柔軟に対応してくれます。
メリット③子供との距離が近い
子供との距離が近いことも最大のメリットの1つですね。
会社の中や近くにいるので子供が急に熱を出してしまったりケガをしてしまったりしてもすぐに駆けつけることができます。
また、休憩の合間に遊んでる様子を見に行ったりすることで、家では見せない子供の一面や友達と遊ぶ姿をみることができるかもしれません。
仕事中もいつも子供のことが気になって仕方がない子育て中のママにとって、託児所は子供との距離が近いことで安心感を与えてくれる場所です。
デメリット①出退勤時も一緒に連れていかないといけない
会社に電車などの交通機関を利用して出退勤を行っている人は、子供も一緒に連れて行かないといけないので、朝や夕方の人が多い時間帯では出勤や退勤するのも一苦労になるかもしれません。
また託児所によっては子供の荷物を毎回持っていかないといけない職場もあるので注意が必要です。
託児所を利用するときは会社の近くに住むことや、車で出退勤することなども視野に入れて考えるようにしましょう。
デメリット②ママ友ができにくい
保育園などでは、入園してから小学校に入学するまで、同じ保育園に通う子供が多くママ同士も接する機会があるので、ママ友ができやすいです。
しかし年齢制限があるは託児所では、子供の入れ替わりが多かったり、それぞれ仕事のタイミングでお迎えに行くのでママ同士接する機会があまりなく、ママ友ができにくいことがあります。
しかし、託児所に預けるママ達は会社の従業員なので相談しやすかったりと、コミュニケーションが図りやすいことはメリットとなるでしょう。
デメリット③転職するとまた保育施設を探さないといけない
託児所はその会社で働く従業員の子供を預かる施設なので、その会社をやめてしまうと必然的に子供も預かってもらえなくなります。
保育園などは一度入園するとずっと同じ場所で同じ友達と生活できますが、託児所は会社を辞めると空きがある保育園を探すか、また新たに託児所がある会社を探す必要があります。
子供も新たな環境や友達に慣れていかないといけません。
この先今の会社を辞めるつもりがない人は心配する必要はありませんが、何年か後に続けているか分からない人は考えておいたほうがいいでしょう。
託児所完備の職場の探し方
託児所を探すには方法がいくつかあります。
それぞれ見ていきましょう!
転職サイトを利用する
転職サイトとは、WEBサイトを使い自分に合った転職先を簡単に見つけることができるサービスのことです。
転職サイトは様々な業界や職種の求人が数多く掲載されており、条件に合わせて自由に検索したり、閲覧したりすることができます。
転職サイトを利用して託児所完備の職場と検索すると、すぐに沢山の求人情報がででくるので、じっくりと比較し、検討したうえでネットから簡単に応募することができます。
インターネット上で仕事探しから応募までできるので子育てで忙しい方はぜひ転職サイトに登録してみましょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントとは転職のプロが企業との間に立って、求人の紹介や面接のセッティング、書類や面接のアドバイスなど転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことです。
実際に面談を行い自分の希望に合った企業を紹介してくれます。
また、非公開求人も取り扱っているので、転職サイトなどには掲載していない求人の中で、より条件に合った企業が見つかることもあります。
託児所にも企業によって様々な特徴があるので、希望に合った託児所を探したい人や、こだわりが強い人はネットでは分からないことまで相談できる、転職エージェントを利用してみてはいかがですか。
託児所を探す際のポイント
ポイントを知っておくことで効率よく探すことができます。
①環境は整っているか
まだ小さい子供たちにとって周りの環境はとても大切ですよね。
ほとんどの託児所では子供たちがのびのび遊んで生活できるように様々な工夫がされています。
企業によっては英語や音楽に触れ合うことができる特別なプログラムを行っている職場もあります。
一方で、立地の関係で遊べるスペースが狭かったり、園庭がなかったりと子供たちにとって物足りないと感じてしまう託児所も多いです。
毎日過ごす場所がどんな場所か一度見学してみると決めやすくなるでしょう。
②対象年齢は何歳までか
託児所の対象年齢は企業によって異なります。
0歳から2歳までの企業もあれば、小学校入学までの企業もあり様々です。
施設のスペースが狭く、人数制限や年齢制限をせざるを得ない企業もあるので、託児所があるからといって、みんなが預かってもらえるわけではありません。
中には年齢制限がない託児所もありますが、対象年齢が決まっている企業のほうが比較的多いでしょう。
託児所があると思って入ったのに、すぐに対象年齢を超えてしまい、結局保育園探しをしないといけなくなったということがないように、事前に確認しておきましょう。
③持ち物は必要か
毎日家から職場までの出退勤の際に、持ち物が増えるのは大変ですよね。
なかには、子供のおむつやミルクなどを託児所で用意してくれる企業もあります。
特に家と職場が離れている人や自分の荷物が多い人は、子供の荷物まで毎日運んでいると出退勤だけで相当な体力が消耗されてしまいますよね。
託児所に手ぶらで預けられるサービスは働くママにとって本当に助かります。
ぜひ一度調べてみましょう。
職場探しにおすすめのサイト
最近、どんどん転職サイトが増えておりどれを使えばいいか迷ってしまいますよね。
数ある転職サイトの中でおすすめしたい4つのサイトを紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、求人数業界NO.1を誇る業界最大手の転職エージェントです。
取り扱っている求人数が圧倒的に多いため、数多くの求人を比較し、選択肢を増やすことができます。
また、これまで多くの転職者を支援してきた実績があり、サポートも手厚く、企業との交渉力も高いため内定をもらいやすいことも特徴です。
なるべくたくさんの求人から自分に合った求人を見つけたい人におすすめ。
公式サイトはこちら ⇒ リクルートエージェント
パソナキャリア
パソナキャリアは、大手人材派遣会社のパソナが運営する信頼できる優秀な転職エージェントです。
求人数では、業界最大手であるリクルートエージェントに次ぐ約5万件ほどの求人を取り扱っています。
また、手厚いサポートやフォロー体制に対する評価が常に高く、初めて転職をする人や、慣れない転職に不安がある人にはおすすめです。
公式サイトはこちら ⇒ パソナキャリア
はたらいく
はたらいくは、リクルートが運営する地域密着をテーマとした転職求人サイトです。
都道府県別に求人情報が掲載されており、シンプルで使いやすいのが特徴です。
地方の求人や、未経験歓迎の求人も多く、地方で新しく働きたい人や、企業規模よりも働き方や人間関係を重視する人におすすめです。
公式サイトはこちら ⇒ はたらいく
転職会議
転職会議とは、株式会社リブセンスによって運営されている企業に関する就職や転職関連の口コミ情報を提供するサイトです。
約300件以上の口コミがまとめられており、日本の中小企業から大企業まで網羅しています。
職場の良い口コミから悪い口コミまで元社員や現社員からの本音が掲載されているので、気になる会社のホームページなどでは分からない情報を知り、職場選びを失敗したくない人におすすめです。
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まとめ
社内託児所は育児と仕事を両立させたい人にとってとても便利な施設です。
託児所が開設されている職場によって特色が異なるので、じっくりと比較して子育てと仕事をどちらもうまく両立できるような、より自分に合った職場を探しましょう。
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