オフィス以外の場所での働き方、「リモートワーク」が注目されています。
子育てをしていて中々自宅からでられないママにとってもリモートワークは気になる働き方ですよね。
実際に子育てしながらリモートワークをしている筆者が、リモートワークのメリットとデメリットを紹介したいと思います。
リモートワークとは?
リモートの意味は、訳すと「遠く離れた」や「遠隔地にある」になります。
リモートワークとは、オフィス以外の遠隔環境で仕事をする働き方です。
リモートワークでの働く場所は自宅、コワーキングスペース、仕事によってはカフェなどでも働くことが可能です。
子育てママの場合、リモートワークですと自宅作業がメインになります。
会社に行かなくても働ける仕事環境は、子育て中ママにとって便利そうですが実際のところはどうでしょうか?
子育てしながらリモートワークをして感じたメリットとデメリットをそれぞれ4つ紹介していきます。
子育てママがリモートワークをする4つのメリット
以下4つのメリットを順番に紹介します。
- 自宅で子供のお世話をしながら仕事ができる
- 仕事着など身なりに気を遣わなくていい
- 仕事で人間関係に悩むことが少ない
- 自分で仕事の時間や量を調節できる
自宅で子供のお世話をしながら仕事ができる
子育て中のママにとって、仕事をする上で1番の悩みどころはやはり子供のお世話です。
子供が乳児であれば、祖父母や保育園などに預けられない環境だと外に働きにでるのは難しいです。
そして保育園や学校に預けられる環境であっても子育てをしながら外で働くのは大変です。
なぜなら保育園や学校にいる間に、子供が体調を崩せば職場に連絡が入り、仕事を早退して子供を迎えに行かなければならないからです。
病気が流行ると学級閉鎖や学校自体が休校になる場合もあります。
その度に、仕事を休んだり、早退したりすると職場の皆に迷惑をかけてしまうので肩身がせまい思いをすることが多いのです。
リモートワークでしたら、仕事を自宅でできるので子供のお世話をしながら仕事をすることができます。
仕事着など身なりに気を遣わなくていい
自宅で働く場合、人に会わないので服装は部屋着で良いですし、化粧もしなくていいので本当にラクです。
身なりを整える時間の短縮になるだけでなく、外で働いているときより服装を気にしたり化粧をする機会が減るので節約にもなります。
子育てママにとって、身支度をする時間の短縮や、洋服代や化粧品代の節約ができるのはメリットです。
仕事で人間関係に悩むことが少ない
リモートワークでの働き方は、人に直接会うことが少ない働き方です。
もちろんメールや電話でのやりとり、ビデオ通話をすることもあるので全く人とかかわらない訳ではないですが、勤務先で働くよりはかなり人とのかかわりが減ります。
職場の人間関係の悩みが減るので仕事を続けやすいし、余計なストレスを抱えずに育児に専念できます。
自分で仕事の時間や量を調節できる
子育てをしていると、子供の体調や園・学校行事によっていつもより忙しい月があります。
子供の進学などで、月や年によって教育費が多く必要になる場合もあります。
子供のことで忙しいときは仕事量を減らし、教育費がかかるときは収入のために仕事量を増やすことも可能です。
子育てママがリモートワークをする4つのデメリット
以下4つのデメリットを順番に紹介します。
- 子供がいて仕事に集中しづらい
- 家族や周囲の人に仕事をしていると理解されにくい
- 自宅にこもる時間が長くなってしまうため孤独になりやすい
- プライベートの時間と仕事の時間の区別がつきにくい
子供がいて仕事に集中しづらい
仕事を子供のお世話をしながらできるメリットがある一方、子供がいて仕事に集中しづらいデメリットもあります。
とくに乳児や幼いお子さんですと、自宅に一緒にすごす時間も多いので仕事に集中できる時間が少なくなります。
子供がいても仕事に集中できる時間を意識的に作る必要があります。
例えば乳児が寝ている間や子供が大人しく遊んでいる間に集中して仕事をします。
逆に乳児が起きているときや、子供がかまって欲しいときは、家事をしたりお子さんの相手をしてあげたりするなどの工夫が必要です。
家族や周囲の人に仕事をしていると理解されにくい
勤務先に働きにでるのと比べて、在宅で働いていると家族や周囲の人から仕事をしていると理解されないときがあります。
在宅ワークだと仕事がラクだと思われがちなので、家事や育児・用事を多く頼まれたりすることがあります。
自宅でも仕事をちゃんとしていることを家族や周囲の人に理解してもらえるように、場合によっては伝える必要があります。
自宅にこもる時間が長くなってしまうため孤独になりやすい
リモートワークでは、人に会わずに成り立つ仕事が多いです。
人間関係で悩むことが減る分、人に会わないので孤独にもなりやすいです。
孤独にならないためにも、子供と一緒に外へ散歩や子供を預けてもらえるときは、友人と会うなど気分転換を意識的にしましょう。
どうしても中々外に出られないときは、友人とのビデオ通話なども孤独感を減らすのに役に立ちます。
プライベートの時間と仕事の時間の区別がつきにくい
リモートワークで働いていると周囲の目がないので、ついだらけてしまいがちです。
勤務先に行く場合は、強制的に始業時間までに支度する必要がありますが、リモートワークではそれがありません。
とくに子育てしながらだと育児や家事の合間にやるので、仕事が後回しになりがちです。
To do リストなど、今日やる仕事や用事を書いて目につくところに貼り、自分で1日のスケジュールを作ることをオススメします。
逆に仕事を自分で多く入れすぎて、体調を崩してしまわないようにする意識も必要です。
リモートワークする上での注意点
以下3つがリモートワークする上での注意点になります。
- 自分の健康管理をしっかりする
- 仕事の納期をしっかり守る
- 取引先とのコミュニケーションをしっかりする
自分の健康管理をしっかりする
子育て中のママは、子供など家族の健康には気を遣うけど、自分の健康は後回しにしがちです。
特にリモートワークだと会社勤めの人以上に気にしなくなってしまうので注意が必要です。
定期的に健康診断受け、健康的な食生活や運動習慣をして規則正しい生活を意識しましょう。
納期をしっかり守る
リモートワークの仕事は、人に直接会わない分、個人の責任や信用が大事になってきます。
職場と違って、自分の代わりになる人がいません。
仕事の納期が守られないと信用をなくしますし、職場で働く以上に迷惑をかけてしまう場合があります。
子育てママの場合、子供の事情で仕事があまりできないときもありますので、自分でちゃんと納期に間に合うよう仕事量を調節する必要があります。
取引先とのコミュニケーションをしっかりとる
リモートワークだと、会社やクライアントとのやりとりをネットでやることがメインになります。
取引先によっては、ビデオ通話などで顔が見える場合もありますが、顔が見えないやりとりの方が多いと思います。
顔が見えないからこそ、しっかりコミュニケーションを取ることが必要です。
相手からの連絡にできるだけ早く丁寧に対応する。
仕事を進める上での相談や連絡をマメにする。
職場で働くとき以上に意識して気をつけないとトラブルが発生する可能性が多くあります。
子育てママに限らず、リモートワークをするすべての人に言えることですが、ネットや電話の向こう側に相手がいることを意識して働きたいですね。
子育てママでも始められるリモートワークは?難易度順に紹介します。
リモートワークができる職種はどんなものがあるのでしょうか?
リモートワークができる仕事は数多くありますが、子育てママでも比較的に始めやすく、子供のお世話の合間にやりやすい仕事を3段階の難易度順に紹介していきます。
難易度が低いものほど専門スキルがなくても始めやすく、用意しなければいけないものも少なくなります。
難易度が高いものほど専門スキルや用意しなければいけないものは多くなっていきますが、その分、報酬は高い傾向です。
データ入力・経理などの事務作業 難易度★☆☆
事務作業は、リモートワークが最もしやすい仕事のひとつです。
会社から専用のソフトが用意されるのがほとんどなので、PCとネット環境があれば事務仕事をするために改めて個人で用意するものは基本ありません。
求人を見ると事務未経験者歓迎の会社も多くあります。
データ入力などの単純作業であれば、PCの基本的な動作がわかれば問題なく始められます。
経理などは、事務経験やエクセルが使えればさらに始めやすいと思います。
Webライター 難易度★★☆
Webライターは、Web上で文章を書く仕事です。
会社のホームページや個人のブログの記事を執筆するのが主な仕事になります。
事務仕事と同じくPCとネット環境があればできる仕事です。
ただしどこかの会社に所属するのではなく、フリーのライターとして案件を取りにいくことが多い仕事です。
近年、Webライターの仕事は人気がありますので、まずは仕事を受注するのが難しかったりもします。
Webライターになるための資格は必要ありませんが、Webライターを始める前に最低限文章の書き方の勉強はした方がいいでしょう。
イラストレーター 難易度★~★★★
イラストを描く職業は、人によって難易度の高低が激しい仕事です。
もともとイラストを描くのが得意、イラストの勉強や仕事をしてきた人にとっては、リモートワークで始めやすい仕事のひとつです。
ただしイラストを描くのが苦手、イラストを描くのが全く未経験の場合は、初心者から始めるのはかなり難しい職業です。
仕事としては、アイコンやホームページで使用するイラストなど需要は多くあります。
PCとネット環境に加えて、Photoshopやillustratorなどのイラスト専用ソフトが必要になります。
翻訳 難易度★★~★★★
翻訳の仕事は、英語や中国語などの外国語を日本語に訳す職業です。
逆に日本語を外国語に訳す場合もあります。
翻訳の仕事をするには、外国語の能力はもちろん正しい言葉に訳す日本語力も大事になります。
もともと外国語が得意なら始めやすい職業ですが、そうでない場合は、まずは語学の勉強が必要になります。
翻訳の仕事をするのに特別な資格は必要ありませんが、目に見えるスキルの判断材料として英検やTOEICなどの語学関係の資格があれば採用されやすいです。
PCとネット環境があれば始められますが、語学の仕事なので語学を調べるための辞書などは必要になります。
Webデザイナー 難易度★★~★★★
Webデザイナーは、会社のホームページなどWebサイトの制作やデザインをする仕事です。
Webデザイナーになるための資格は必要ありませんが、Webデザインの知識は必須です。
Webデザイナーになるための知識として、HTMLやCSSの知識、Photoshopやillustratorなどの操作方法の知識が必要です。
もともとそういった知識があれば始めやすい職業ですが、なければスクールなどに通うか、本など独学で事前に勉強をしなければ仕事を始められません。
PCとネット環境に加えて、Photoshopやillustratorなどイラスト系のソフト、依頼内容によっては必要なソフトがさらに増えます。
リモートワークの仕事を探す方法
リモートワークの仕事を探すのもネットで済ませられる方法がいいですよね。
ネットでリモートワークの仕事を探す方法として、以下の方法があります。
求人サイト
正社員・派遣・パート・バイトなどいろいろな雇用形態で探すことが可能です。
以下が、子育てママや主婦にオススメな求人サイトです。
タウンワークは、求人数が多く地方の求人も多くあります。
「在宅」「内職」「主婦歓迎」のキーワード検索もあります。
バイトルも求人数が多く、「在宅ワーク」のキーワード検索があります。
募集案内の詳細で、募集会社の説明動画があるので仕事を応募する際の参考になります。
はたらこねっとは、派遣の求人サイトになります。
上記2つのサイトより案件数自体は少ないですが、在宅ワークの案件を数多く取り扱っています。
会社の募集内容に、多い年齢層・男女比などがあるため仕事を応募する際の参考になります。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトは、仕事を依頼したい発注者と仕事を受けたい受注者を引き合わせるサイトです。
希望の仕事に応募して発注者であるクライアントから仕事を請け負います。
以下が、初心者や子育てママでも始めやすいクラウドソーシングサイトです。
クラウドワークスは、クラウドソーシングサイトの中でも大手サイトになります。
利用企業の中には政府や大企業もありますので、サイトとしての安心感があります。
初心者でも始められやすい案件を数多く取り扱っているので、初めてクラウドソーシングサイトを利用する人にとって始めやすいです。
ランサーズはクラウドワークスと同じくクラウドソーシングサイトの中で大手サイトになります。
こちらも利用企業の中には大企業もあり、誰でも始められやすい案件を多く取り扱っていますので初心者でも始めやすいです。
クラウドワークスとランサーズ、どちらの方がオススメかというより、両方登録して自分が使いやすいサイトの方をメインに使うことをオススメします。
ママワークスは、名前のとおり子育てママ専用の求人サイトです。
上記2つのサイトに比べて案件数は少なくなりますが、募集している会社のターゲットが、「子育てママ」なので子育てママにとって効率よく仕事を探せます。
ココナラ
ココナラは、自分のスキルを売り買いできるサイトになります。
ココナラは、自分が持っているスキル(ライター・イラスト・デザインなど)を売ることができるサイトです。
求人サイトやクラウドソーシングサイトと違って、自分のスキルを出品してお客さんに買ってもらうスタイルです。
まとめ 子育てママの働き方のひとつとしてリモートワークも
子育て中のママにとってリモートワークは、メリットもデメリットもあります。
しかし在宅で仕事ができ、人にも会わずにできるリモートワークは、子育てママにとっては大きなメリットです。
子育てママの働き方のひとつとしてリモートワークを選択肢に入れることを是非オススメします。
コメント