クラウドソーシングなどでWebライティングの仕事を獲得するには提案文が非常に重要です。
「そもそも提案文ってなに?」
「提案文にはどのような内容を書けばいいの?」
「提案文がなかなか通らなくてくじけそう…」
本記事では、そんな方におすすめの内容となっています。
提案文を作成するときのポイントや、注意点、サンプルなどをご紹介していますので、ぜひご活用ください。
そもそも提案文ってなに?
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングでは、主に発注者側が提示した依頼内容に対して、受注者側(ライター)が提案文を送り、通過した場合に正式受注となります。
転職活動時の履歴書だと想像してもらうと分かりやすいかと思います。案件を受注するために、自分の強みや得意なこと、こんな経験が活かせますといった内容をアピールするものです。
提案文は案件に応募するごとに作成し送るものとなるので、はじめの頃は1日に何十件も送ることになるでしょう。それでも通過するのは数件のみ。最初は落ち込むことがあるかもしれませんが、特別な知識や経験がない限り誰もがその道を通ります。
「もしも全てが通過してしまったら…?」と一瞬頭をよぎることがあるかもしれませんが、そうそうないことなので、安心して提案文を提出していきましょう!
提案文を作成するときのポイント
テンプレの提案文を再利用していませんか?
発注者側は何件もの提案文に目を通しているので、どこにでも通用するテンプレだとすぐにバレてしまいます。
最低限、下記内容はしっかり抑えて提案文を作成しましょう。
プロフィールを充実させておく
提案文を作成する前に、プロフィールはきちんと作成されていますか?
アイコンの設定なども含めて、今一度プロフィールを確認しましょう。あまり充実していないな、と感じる場合は、最低限下記の内容を記載しておきましょう。
・自己紹介
・実績
・得意なジャンル(例)美容、転職、金融、ダイエット
・対応可能な業務(例)SEOライティング、WordPress入稿、画像選定
プロフィールは最初に作ったらそのまま放置せず、公開できる実績が増えたら追加するなど随時更新していきましょう。
自分の資格や得意分野と絡めてアピールする
Weライティングの魅力は、あなたの資格やいままでの経験がそのまま活かせることです。
自分で考えれば当たり前のことでも、他の人から見れば貴重であったりするものです。まずは、自分の資格や得意なこと、経験などを紙に書き出してみましょう。その中から、提案する案件に沿った内容をチョイスして記載していくと、オリジナルの提案文が作成できます。
実績を書く
案件に関連した実績が分かると、発注者側もイメージがしやすいものです。
そのため、提示できる実績は2〜3つ程度持っておくと良いでしょう。
もしも執筆時のクライアントから許可が降りず、URLなどの実績公開が困難な場合は「●●関連の記事執筆(3000文字)」といった形で、ジャンルと文字数を記載しておけば問題ありません。
【裏技】タスク案件で実績数を稼ぐ
未経験のうちは、実績がなくてお困りの方も多いでしょう。その場合は、タスク案件などで実績数を稼ぐのも1つの手段です。あまり多く手をつけてしまうと本来の目的から離れてしまうので、あくまでも実績を作るということを念頭に置いてください。
ブログやnoteなどで1記事執筆する
ブログやnoteなどで、案件に沿った記事を執筆して提示するのも1つの手です。
現在公開できる記事はないのですが、自分でキーワード選定をし、構成を考え、執筆をいたしました。という風に提示することで案件を獲得される方も多くいらっしゃいます。
ブログやnoteは無料ではじめられますし、毎日発信していくことで文章力も身につきます。この機会にはじめてみてはいかがでしょうか?
提案文を送るときの注意点
提案文を送るときは、発注者側の気持ちを考えましょう。いくつか注意点をご紹介しますので、過去すでに送った提案文とも照らし合わせ、修正してみてください。
未経験&初心者アピールはしない
実績がないうちは、「未経験ですが、本案件に興味があり応募いたしました」「初心者ですが、がんばります」など無意識に経験がないことを記載してしまいがちです。
しかし、あなたの知識や経験はなによりも代えがたい強みです。メールのやりとりやプライベートのブログなど、思い返せば日々文章に触れる機会は多いものです。最低限文章が書ければ問題ありませんので、未経験や初心者であることはあまり強調しないようにしましょう。
依頼内容を把握する
案件の依頼内容をしっかりと把握することは非常に大切です。執筆ジャンルや内容、文字数や納期など案件にかかわる必要な情報が記載されています。
提案時に回答してほしい確認事項や質問が記載されている場合も多くあります。それらは、抜け漏れのないようにインライン(返信時に相手の文章を引用し、自身の回答を間に挟み込んで回答すること)で回答しましょう。
依頼内容を読んだ上で不明点がある場合は提案文で質問すると、発注者側に「きちんと読んでくれているんだな」ということが伝わります。
箇条書きなどを使って簡潔に書く
発注者は日々多くの提案文に目を通します。そのため、依頼内容にかかれている確認事項や質問、特にアピールしたい内容は先に書くようにしましょう。
長文で書くと読む気が失せてしまうため、箇条書きなどを用いて短文で記載することも大切です。
提案文の具体例
ここでは提案文のサンプルをご紹介します。
下記を参考に、依頼内容に沿ってカスタマイズしていきましょう。
提案文では役に立てると思った理由と、募集要項への理解度を示すことが重要です。
★ 様
はじめまして、「●●(名前)」と申します。
今回、人事労務の記事執筆ということで募集要項を拝見し、下記理由でお役に立てると考え応募いたしました。
・現在スタートアップ企業の人事労務や総務を担当しています
・スタートアップなので、未整備の箇所も多く、日々さまざまな課題と向き合っております
貴社メディアではバックオフィスの担当者に寄り添った文章を記載したいとのことでしたので、私自身の経験も活かし、担当者側の悩みやニーズも理解した上で記事執筆が可能です。
▼自己紹介
XXXX年生まれ、XX歳。現在はスタートアップ企業で人事労務や総務などのバックオフィスの業務に従事しています。
趣味は読書で、キャリアアップのために人事労務や総務に関する本を月に1冊は読むようにしております。
▼実績
・総務の目標設定に関する記事執筆(3000字)▼ライター歴
先月より活動をスタートしました。
並行してwebライティングやSEOの勉強をしております。
webライターとしての実績は少ないですが、
実体験に基づいた独自情報を盛り込んだ記事の作成、
丁寧なリサーチと迅速な対応を心がけております。▼連絡の取れる時間帯
平日日中は本業をしておりますが、
逐一スマホのチェックをすることが可能です。▼補足
メッセージは12時間以内にお返しいたします。
納期厳守は勿論、できるだけスピーディな納品を心がけております。
品質にご満足頂けましたら、継続でのご依頼もお受けしたく存じます。ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
ご質問などがございましたら、お気軽にご連絡ください。
何卒、よろしくお願いいたします。
提案通過率をあげるためにやること
提案通過率をあげるためには、とにかく沢山提案をすることです。
1日に複数回案件をチェックする、気になった案件は時間をあけずにすぐに提案をするなど当たり前のことをしっかりとこなしていきましょう。
1日2回案件をチェックする
クラウドソーシングでの案件は、朝・晩の1日2回確認しましょう。
クラウドワークスやランサーズはスマホのアプリでもチェックが可能ですし、条件に合った仕事が掲載された場合はメールでも通知が届きます。本業がある場合は、スキマ時間などを利用して随時案件をチェックするようにしましょう。
気になる案件はすぐに提案する
少しでも興味がある案件はすぐに提案しましょう。
はじめのうちは、提案して通過しても本当に書けるのかと色々考えてしまいますよね。また未経験のジャンルは特に躊躇してしまいがちですが、「調べたら書けそう!」というものはどんどん挑戦していくことをおすすめします。
よくある質問
ここでは、初心者からのよくある質問にお答えします。
Q.1日に何件送ればいいですか?
最初は何十件応募してもすぐに通過するものではありません。
また選定に時間がかかるものもありますので、1日に何件と決めず興味があるものはどんどん提案していきましょう。
あとで提案しようと思ってお気に入りに入れておくと、気がついたら締め切りを過ぎていたり、先に良い人が見つかって募集終了になってしまったりとせっかくのチャンスを逃してしまいます。可能な限り、見つけたらすぐに提案することをおすすめします。
Q.夜間や早朝に送ってもいいですか?
クラウドソーシングでは専用のメッセージでやりとりするので、特に気にする必要はありません。「早朝に失礼いたします」「夜分遅くに失礼いたします」などと一言添えておくと良いでしょう。
どうしても気になるようであれば、提案文を先に作成しておき、9時〜19時頃の間で送付するのも良いかもしれません。
まとめ
Webライターにとっての提案文は、ラブレターのようなものです。
わたしを採用してくれたらどんなメリットがあるのが、どんな強みを活かせるのか、また案件のどんなところに挑戦したいと思ったのか。
提案文が通らなければ、Webライターの本来の業務にはたどり着けません。
最初のうちは、提案が通らず苦戦することもあるかもしれませんが、10通送って1通通ればすごいことなのです。
あまり気を落とさず、どんどんチャレンジしていきましょう!
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